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「各業界で活躍されているあの人は何がすごいのか?」をコンセプトに、各業界の有識者から“成長の秘訣”や“仕事論”を赤裸々に語っていただくHR×LEARNING スペシャルセミナー。

2025年9月2日に開催したセミナーは、IT業界の変革をけん引する株式会社ボールドより、代表取締役の澤田敏氏のご登壇です。全社で年間900以上のIT資格を取得する“勤勉エンジニア集団”を創りあげ、売り上げ100億円突破につながった数々の施策を詳細にご共有いただきました。

今回のレポートでは、特に勤勉な文化の醸成に関わる施策から、人材のエンゲージメント向上と能力開発のヒントをお届けします。

ミッションは
「IT業界の変革
生涯現役エンジニアカンパニー」

9月2日開催のスペシャルセミナーの講師は、株式会社ボールドの代表取締役、澤田敏氏です。同社は、2025年で23年目のSES企業。この10年ほどで急成長を遂げ、社員数1,000名、売り上げ106億7,000万円を突破しました。派遣するITエンジニアは全て正社員です。

「IT業界の変革 生涯現役エンジニアカンパニー」というミッションのもと、年間900以上のIT資格を取得する“勤勉エンジニア集団”を創りあげてきました。

社員の自主的学びを支える
「感動大学®」と技術勉強会

ボールドは、自社の強みとして「プレミアムSES®」を掲げています。その中核は、「プレミアムな勤勉エンジニア集団」。勤勉さを目に見える形で示すため、ITエンジニアの資格取得を大切にしてきました。この資格取得に向けた学びで大きな役割を果たしているのが、「感動大学®」および技術勉強会です。

感動大学®は、会社が契約した外部のプロ講師を招いて開催する、人間力・仕事術・技術力を学ぶ社内研修。平日・土曜に毎日開催されるため年間開講数は200を超え、その講師数は実に40名以上となっています。

他方、技術勉強会は先輩社員が講師となって後輩社員に教える勉強会です。毎月16講座ほどが開催され、講師には手当が支払われます。力をつけた後輩に先輩から「そろそろ講師をやってみるか?」といった呼びかけも行われており、主体的な学びと講師育成の風土が醸成されているとのことです。

感動大学®も技術勉強会も、開催時間は20時〜22時。社員は顧客先での仕事を終えて会社に戻り、講座に出席します。人気の講座には、最大249名が参加したこともありました。

感動大学®と技術勉強会を続ける中で、当初は会社全体で年間99個だった資格取得数が2025年には912個にまで増加。個人で年間70個以上の資格を取得し社内で表彰された社員Nさんは、業務の質も大変高いことが顧客先からも評価されており、「Nさんだけは他の現場にうつさないでほしい」と要望されるほどだそうです。澤田氏は、「2026年には資格取得数が1,000個を超える」と予測しています。

帰社日が“楽しみ”になる
「BOLDay」を仲間づくりの場に

ボールドのITエンジニアは、なぜ平日も帰社して勉強を続けられるのでしょうか。澤田氏は、その答えが「BOLDay(ボールデイ)」にあると語ります。

BOLDayとは、毎月第3金曜日の18時〜20時に開催され、総勢1,000名が集まる帰社日。一般的なSES企業の帰社日と異なるのは、“楽しみで楽しみで仕方がない日”となるよう、イベント化したことです。

BOLDayのプログラムは、ニュース仕立ての経営報告に始まり、新入社員紹介や資格取得者の表彰、外部講師による全社員ワーク、社長からの訓話などから成ります。それらが終わると、最後に飲み放題・食べ放題の懇親会が開かれます。懇親会は自由解散ですが、遅い時間になっても300名ほどが残り、終始にぎやかな雰囲気でお開きとなるそうです。講演で紹介されたBOLDayの映像からは、会場の熱気や社員の楽しく生き生きとした様子が伝わってきました。

帰社日をイベント化した理由は、澤田氏自身が行ってきた1万人以上の中途採用面接にあります。面接で語られた退職理由には、ITエンジニアが直面する閉塞(へいそく)感や孤独感、帰社日の形骸化がありました。そこで、社員にとって“楽しみで楽しみで仕方がない”帰社日をつくろうというアイデアが生まれたのです。

BOLDayの最大の目的は、社員の仲間づくりです。ITエンジニアの中には、他者との交流が得意でない人もいます。しかし、仲間ができれば帰社日を楽しく過ごせるようになり、部活や感動大学®、技術勉強会などにも誘い合って参加するようになります。この目的のため、6人1テーブルになるメンバーの組み合わせを毎回変え、1時間のワークなども活用して社員同士が出会う機会をつくりました。

ワークには、別の役割もあります。ワークで実施されるのは、感動大学®の講座内容、顧客先で感動されるための施策、新規事業などのアイデアを社員全員で出し合うこと。良いアイデアは実際に会社で採用されます。こうした仕組みは「会社に意見を聞いてもらえる」という風通しの良さを実感させ、帰属意識やエンゲージメントの向上につながってきました。

一人ひとりの成長を促進する
「コーチ制度」で目標達成に伴走

ITエンジニアが現場で直面する課題の解決や成長を支援する制度として、コーチ制度も設けています。「期限付きの目標がなければ、人はなかなか成長できない」と語る澤田氏。一人ひとりの成長に伴走できる専任コーチを付け、コーチによる月1回のミーティングを通して成長目標を策定するとともに、目標達成に向けた支援、現場の悩み解決やキャリア形成、メンタルヘルスに関する支援を行ってきました。

目標設定と達成のサイクルを形骸化させないための工夫もあります。それが、目標の難易度と達成度によって評価点数が変わる人事評価制度です。難易度の高い目標を100%達成できれば「8点」、中程度の目標なら「4点」。高い目標を100%達成することはできなかったけれど、80%までは達成できたと認められるなら「6点」といった具合です。

コーチは、IT大手企業などでマネジメント経験・実績を積み上げてきた人材ばかり。ミーティングの内容は「コーチ会」の会長がとりまとめて営業部門に共有するとともに、エンジニアが困難な状況にある場合は早期に顧客先へ働きかけるなど、具体的な問題解決を図っています。これがボールドでの働きやすさにつながり、ひいては帰属意識の向上にも寄与しています。

研修やコーチ制度の工夫などが
語られた
質疑応答

今回の講演から、感動大学®や技術勉強会、大規模イベントの帰社日「BOLDay」、そしてコーチ制度だけでなく、澤田氏と社員が直接話す機会である社員の誕生日会や食事会、社員のお子さんにプレゼントを贈る「さわだサンタ」など、ボールドが多彩な取り組みで社員の成長と帰属意識の醸成を行っていることがわかります。講演後の質疑応答でも、魅力的な研修や効果的なコーチ制度のポイントなどが語られました。

セミナー後のアンケートでは、「目からうろこの話が多く大変参考になりました」「ボールド社社長の熱意に圧倒されました。ボールドさまの熱意を参考に弊社でも取り組んでいきたいと思います」「やるべきと信じたことをとことんやり切るということがひとつ大事だなと思いました」といったコメントも寄せられ、多くの方が社員の成長支援・帰属意識醸成のヒントを得たことがうかがえます。

今後も様々な業界から著名人をお招きし、皆さまのビジネスのヒントをお届けします。詳細は、HR×LEARNING スペシャルセミナーの特設サイトにてご案内しておりますので、ぜひご覧ください。取り上げてほしいテーマやご要望、またどんな小さなお悩みでも、どんどんお寄せください。

CHANGE~主体変容しよう
CHALLENGE~決めつけずに挑戦しよう
百錬剛~難度の何度も鍛えよう~

この言葉は弊社のMVVのValueである感動Shipと共に行動規範にしているものです。

CHANGE 他人が人を変えるのではなくその人自身が自ら変わろうと強く思い行動するから主体変容して成長するのである。だから他責ではなく自ら能動的に動こう。

CHALLENGE とかく人は過去の経験以上に挑戦せず出来ないる理由を考える。 やってみなければわからない。だから挑戦するべきだ。決めつけずに挑戦しよう。

百錬剛
鍛え上げられた強さ、動じない意志。何かを成し遂げるためにはそして一度実現させたことを体に染み込ませるためには幾度とない鍛錬が欠かせません。何度も何度も鍛えよう。
(澤田氏)

※全て開催当時の情報です