ビジネス教養の強化と階層別スキルの獲得に取り組んでいる東京メトロ都市開発株式会社様。2つのオンライン研修をご利用いただいた人事担当者の皆さまと研修受講者のお二人に、サービスの活用法、導入効果をお話しいただきました。
- 目的
ビジネス教養の強化と階層別スキルの獲得
オンライン受講に特化した研修動画
- 解決策
推奨する研修テーマを絞り、受講者の負担軽減
三段階で運用を開始し、オンラインに慣れてもらう
- 成果
集中力を欠くことなく受講
振り返りを行うことが習慣化
- 社名
- 東京メトロ都市開発株式会社 様
- 業種
- 不動産業・物品賃貸業
- 従業員数
- 51~100人以下
- エリア
- 関東
- 階層
- 全社員
- 利用サービス
- Biz CAMPUS Live Biz CAMPUS Online
- 課題
- チームビルディング 階層別研修
2つのオンライン研修、それぞれの特徴を活かし 「ビジネス教養」と「階層別スキル」の向上を目指す
- 宮内 進 様
総務部 次長
- 古屋 裕大 様
総務部 総務課
- 坂詰 希望 様
総務部 総務課
- 山田 萌望 様
営業本部 事業推進部
- 内海 大揮 様
営業本部 ビル営業部
「ビジネス教養」と「階層別スキル」両方学べるオンライン研修を探していた
古屋 当社の研修体系は、一般的なビジネス教養を学ぶ「教養研修」と、各階層で求められる能力・スキルを身につけるための「階層別研修」の2つが軸となっています。このうち教養研修では、eラーニングなどを通じて基礎的な知識をインプットしているのですが、2019年度の後半からビジネス教養の強化が重要テーマとして挙がり、これまでの教育に代わる新しい取り組みを検討していました。
ちょうどその頃、新型コロナウイルスの感染が拡大し、従来、外部の会場型集合研修を活用していた階層別研修の中止を余儀なくされたため教養研修と階層別研修の両方をカバーできるオンライン研修を探すことになりました。ゼロからサービスを探し、6~7社ピックアップした中から、ALL DIFFERENTさんの動画配信型オンライン研修「Biz CAMPUS Online」と、ライブ配信型オンライン研修「Biz CAMPUS Live」の2つを採用させていただきました。
体験会に参加してわかった「Biz CAMPUS Online/Live」の5つのメリット
古屋 最終的に候補に挙がった研修会社さんは3社ほどあったのですが、各社のサービスを体験したところ、当社に最適なのはALL DIFFERENTさんのサービスだと確信しました。決め手は次の5つです。
1. オンライン受講に特化した研修動画
まず1つ目が、研修動画がオンラインでの受講を意識した設計となっている点です。オンライン研修といっても、単に集合研修を録画しただけのサービスもあります。「Biz CAMPUS Online」は、全ての動画がオンラインに特化し作り込まれているので、間延びすることもなく、非常に見やすくわかりやすいと感じました。
2. グループワークができる
2つ目が、オンライン研修でありながら他社の受講者とグループワークができる点です。オンライン研修を選ぶ上では、動画を見るだけでなく、グループワークでの他社の受講者との交流を通じて気づきや学びを得られる点を重視していましたので、「Biz CAMPUS Live」は会場型集合研修の代替としてぴったりなのではないかと感じました。
3. テーマ間のつながり
3つ目が、研修を通じて伝えたいメッセージが一貫している点です。他社のサービスでは各テーマが個々に独立していてメッセージにばらつきがあり、一貫性が弱いと感じていました。Biz CAMPUS Online/Liveは、それぞれ約300の研修テーマを提供していますが、それだけの数があるにもかかわらず、テーマが体系的に整理されていて、どちらの研修を受けてもテーマ間にしっかりとつながりがあります。継続的に社員に研修を受けてもらう上で、研修を通じて伝えたいメッセージが一貫していることも魅力の一つでした。
4. 講師の質が担保されている
4つ目が、研修講師の質が良い点です。外部講師に業務委託している研修会社さんが多い中、ALL DIFFERENTさんは研修そのものの制作だけでなく、講師の育成も含め全て内製されている。それによって講師の質が担保されているのではないでしょうか。受講者の満足度が思わしくない場合は講師育成研修を受け直すなど、講師認定の厳しい仕組みには驚かされました。
5. 定額制の料金体系
最後に5つ目が、料金体系が定額制な点です。導入しやすい価格で、安心感があったのももちろん大きいのですが、当初の目的であった「ビジネス教養の強化」を実現するには、いつでも自由に研修を受講できる体制が望ましい。そのため「1回受けると△△円」というサービスよりも、Biz CAMPUS Online/Liveのように、定額制で受け放題という料金体系の方が活用しやすいと考え、ALL DIFFERENTさんのサービスに決定しました。
まずは動画研修でオンラインに慣れる そこからライブ配信型へとステップアップ
古屋 当社では、「Biz CAMPUS Online」をビジネス教養の強化、「Biz CAMPUS Live」を階層別の能力・スキルを学ぶ場と位置づけています。具体的には、1人で黙々とインプットした方が頭に入りやすいものは動画研修、グループワークを活用して理解・内省を深めてほしいものはライブ配信型という棲み分けで、運用していくことにしました。
宮内 ただし、何か新しいことを始めるには、スモールスタートで始めて徐々に範囲を広げていく方がよいケースもあります。当社では、2つのサービスをいきなり全社に展開するのではなく、まずはトライアルとして10人ほどの社員に研修受講をお願いし、受講に際して気をつけるべきことや、社内へアナウンスするときに注意した方がいいことなどを把握。"つまずき"を取り除いたうえで、「Biz CAMPUS Online」から全社に展開しました。オンライン研修自体が初めての試みでしたし、いきなりグループワークのある「Biz CAMPUS Live」を受けるのは心理的なハードルも高いかなと。オンライン研修そのものやシステムの扱いに慣れてもらうという狙いもあり、「トライアル」→「Biz CAMPUS Online」→「Biz CAMPUS Live」の三段階で運用を開始しました。
研修を「選ぶ」「予約する」ことが負担にならない仕組みづくり
効果を最大化するには「キックオフ研修」も必須
古屋 「Biz CAMPUS Online」も「Biz CAMPUS Live」も定額制で受け放題な分、300ものテーマの中から何を受けるのか、その選定が億劫になり、結局受講しないという状況になってしまってはサービスを導入した意味がありません。
「Biz CAMPUS Online」については、人事担当者である私たちが、業務内容や階層ごとにお薦めの研修を10個ほどピックアップし、その中から選んでもらうことで、テーマ選定の負担を減らしています。受講頻度についても、目安がないと行動に移しづらいので、当社では半期に一度の受講を推奨しています。強制ではありませんが、社員には事あるごとに「質が高く、本当に役立つので絶対見てください!」と念押ししています。
坂詰 「Biz CAMPUS Live」の全社展開はまだまだこれからという状況ではあるのですが、「Biz CAMPUS Live」を受講するには事前に日程を確保し、予約する必要もあります。少しでも社員の負担が軽くなるよう、人事担当者が個人の予定表を確認したうえで受講予定を組んで、予約まで入れてしまう体制を取っています。
古屋 また、研修の効果を高めるには、「研修を受けて終わり」ではなく、「研修前後の取り組みが重要」であることを理解してもらう必要もあります。そのため、受講の動機づけだったり受講後のフォローだったり、管理職をはじめとする上長の協力は不可欠です。
ALL DIFFERENTさんには、Biz CAMPUS Online/Liveの運用開始を前にキックオフ研修を開催していただき、社員が成長するために必要な要素や、「4:2:4の法則*」などを管理職向けに説明していただきました。これは管理職の理解を促すだけでなく、私たち人事担当者にとっても、人材育成の基礎を理解する良い機会になります。ただ「研修を受けてください」で終わるのではなく、管理職からの受講前後のフォローがあるからこそ研修の効果を高めることができますし、そのためには人事担当者から管理職への丁寧な働きかけも欠かせないと思っています。
*ロバート・ブリンカーホフ博士が提唱した「4:2:4の法則」。研修の効果が何にどの位起因しているかを説いた数字で、研修前の動機づけが4割、研修そのものが2割、研修後のフォローが4割の割合で影響を与えるとされている
オンライン受講に特化しているから見やすい!Biz CAMPUS Onlineには飽きない工夫がある
山田 「Biz CAMPUS Online」を受けての第一印象は、「オンライン専用の動画ってこんなに見やすいんだ!」でした。以前、別のオンライン研修を受けたことがあるのですが、ノイズが入っていたり講師の咳払いが入っていたり。オンライン研修に対してあまり良い印象がなかったのですが、マイナスのイメージが完全に取り払われました。
内海 「Biz CAMPUS Online」は、講師の方が一方的にカメラに向かって話すのではなく、私たち受講者に質問を投げかけてくれます。それに対して考える時間も用意されているので、集中力を保ちながら受講することができました。また理解できなかった箇所を巻き戻して確認することができるのも、動画ならではの魅力だと感じています。
実践後の「振り返り」を忘れずに行うことで効果を高める
内海 事前に研修テキストに目を通し、「ここを詳しく知りたい」「ここはまだ自信がない」という箇所をリストアップしています。その部分の話になるとより集中力が高まりますし、課題を明確にして研修を受けることで、「視聴する姿勢」にも違いが出てくると思っています。
山田 研修テキストは、研修後にも有効活用できます。私の場合、研修の内容を業務で実践し、上司や先輩に何かアドバイスをもらったら、その都度テキストに書き込み、「困ったときはこれを見ればわかる!」という状態にしています。
「誰に聞いたらいいのかわからない」ときの解決策として「Biz CAMPUS Online」を受講することもあります。入社1年目の終わり頃に、「これはどうすればいいのかな」「皆はどんな風に仕事を進めているのかな」と気になったことがありました。しかし、誰に聞いたらいいか判断できなかったのですが、ちょうど「仕事の進め方」という研修があったので受講してみたところ、悩みを一気に解消できました。そのおかげもあり、他のことに気を取られることなく、集中して業務に取り組めるようになりました。
坂詰 動画で知識をインプットして、業務でアウトプットして振り返り、できなかったところを再度インプットする。その繰り返しによって知識やスキルが定着していくんだなと、一受講者として、また人事担当者として改めて実感しています。実際私は、業務で実践できないことがあったときや先輩から注意を受けたときは、いつも研修テキストを見返し、復習するようにしています。
当社には、入社1年目に「配属研修」として様々な部署を回る仕組みがあり、私の所属している総務部では、OJTトレーナーと新入社員の間で月1回の振り返り面談を実施しています。その経験もあって私自身、振り返りの場が設けられていなくても、振り返りを行う癖が身についていて。そうした影響もあり、研修後の実践と振り返り、そして足りないものをインプットするというサイクルを、自然に回せるようになったのだと思います。
全社員が"自ら進んで"受講する状態に持っていくのが今の課題
その打開策を一緒に考えていきたい
古屋 ALL DIFFERENTさんの強みはやはり、個社の課題や担当者ベースの小さな悩みにまで寄り添ってくれることではないでしょうか。どんなに小さな悩みでも、相談すれば素早くかつ的確なアドバイスをくれる。ここまで踏み込んだフォローは、私がこれまで研修会社のコンサルタントに対して持っていた期待値を超えています。これからも引き続き、手厚いフォローで当社の人材育成にご協力いただけると嬉しいです。
宮内 2020年10月にサービスを導入し、今はまだ「Biz CAMPUS Online」の活用がメインですが、これから「Biz CAMPUS Live」の本格的な運用が始まります。直近の課題は、研修を受けている人と受けていない人が二分されていること。コロナ禍でWeb会議やWeb商談が浸透し、オンラインで何かをすることへのハードルが下がってきたとはいえ、まだまだ研修に対して後ろ向きな社員がいるのも事実。どう受講を促してくかが大きな課題となっています。ALL DIFFERENTさんの力も借りて打開策を見つけ、研修導入のきっかけとなった「ビジネス教養の強化」以上の効果を追求していきたいと考えています。
事業内容: 不動産開発事業、ビル賃貸事業、飲食店街やスポーツ施設の運営・管理事業
従業員数: 89名(2021年4月1日時点)
本社: 新宿区西新宿1丁目6番1号 新宿エルタワー19階