内定者意識調査(内定期間中の心境編)
25卒内定者の心境、「不安」7割、「楽しみ」5割
先輩社員との交流を通じた「働くイメージ」と「期待感」の醸成が重要
2025年1月31日
累計13,000社420万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所は、2024年10月15日~12月9日の期間で、2025年入社予定の内定者414人を対象に「内定者意識調査」を行いました。本レポートでは、25卒内定者が内定期間に抱く気持ちと想定する入社後の困難について調査・分析した結果を公表いたします。
〈背景〉
近年の深刻な人手不足の慢性化により、若手人材を確保する難易度はますます高まっています。採用活動の早期化や、採用に直結するインターンシップ、いわゆる「採用直結型インターンシップ」が25卒から解禁されるなど、企業は多くの学生にアプローチするための様々な施策を促進しており、学生の獲得競争が激化しています。このような状況において、企業はいかに内定者の気持ちや不安をキャッチアップし、入社前にサポートできるかが、内定辞退・早期離職の防止のカギとなります。
そこで当社は、本年も「内定者意識調査」を実施しました。Z世代かつ真のデジタルネイティブ世代である25卒内定者が内定期間に抱える気持ちや想定する入社後の困難、企業に求めるサポートは何か、実態を明らかにします。新入社員の育成をこれから検討される経営層、人事担当者、さらには現場の管理職の方にとって、有益な情報となれば幸いです。
調査結果の概要
- 社会人になる気持ち、「不安・心配」が約7割で最大
- 約7割の内定者が「自分の能力で仕事についていけるか」に不安を感じている
- 入社後に直面すると想定する困難、約半数が「仕事の難しさ」「生活リズムの変化」と回答
- 内定先に求めるサポート、半数超の内定者が「先輩社員との関係構築」と回答
- 【考察】内定辞退・早期離職を防ぐために企業が取り組むべきこと
「先輩社員との交流で不安軽減と期待感の醸成を」

社会人になる気持ち、「不安・心配」が約7割で最大
まず初めに、25卒内定者に対して、社会人になるにあたりどのような気持ちが強いか質問しました。
結果、「不安・心配な気持ち」が69.3%と最も高い結果となりました。次に「嬉しさ・楽しみな気持ち」が48.8%、「期待感」が43.0%と続きました。(図1)

約7割の内定者が「自分の能力で仕事についていけるか」に不安を感じている
次に、どのような不安を感じているか質問しました。
結果、「自分の能力で仕事についていけるか」が68.4%でトップとなりました。続いて「しっかりと成果を出せるか」が54.1%、「先輩・同期とうまくやっていけるか」が42.5%、「上司とうまくやっていけるか」が38.4%という結果になりました。
この結果より、半数以上が自身の能力や成果に対して不安を感じていることがわかりました。また、先輩・同期のような身近な存在との関係構築に不安を感じている割合が高いこともわかりました。(図2)

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