新入社員意識調査(2023年 速報値版)
2023年入社の新入社員が仕事で成し遂げたいこと「安定した生活を送りたい」が最多で過去最高!「間違いを指摘して正してくれる上司」が成長の秘訣

2023年4月19日

調査・研究

2023年4月1日~4月11日の期間、2023年入社の新入社員4,428人を対象に「新入社員意識調査」を行いました。入社式を迎えた新入社員がどのような気持ちでいるか、また働くことに対してどのような価値観を抱いているか、調査結果を公表いたします。

背景

2023年入社の新入社員はZ世代と呼ばれ、物心ついたときからすでにデジタル技術が発達している社会で育ってきました。幼少期から高速通信環境が存在し、学生時代には4G・5Gが整備され、YouTubeなど個人発信のエンタメの発展と共に育ってきました。また、外部環境の影響を大きく受けている世代でもあり、思春期には東日本大震災を経験。学生時代は、新型コロナウイルス感染症の影響によりコミュニケーションの大部分がオンラインへと移行。組織を意識したり、集団行動が求められる機会が減少したことにより友好関係も縮小傾向にありました。さらに、近年はロシア・ウクライナ戦争の長期化による経済の縮小、原材料価格や物流費の高騰や円安など、様々な外部環境の変化に翻弄される企業をメディアを通じて見てきたことでしょう。このような外部環境の大きな変化と共に育ってきた今年の新入社員は、仕事に対してどのような価値観をもっているのでしょうか。本調査結果が、組織づくりや新入社員育成に悩む経営層、人事担当者、さらには現場の管理職の方、OJT担当の方にとって有益な情報となれば幸いです。

調査結果の概要

  • ●  入社式後の新人の気持ち、半数以上が「不安」「緊張」と回答。6割以上が「仕事についていけるか不安」と回答

  • ●  新人が仕事を通して成し遂げたいこと「安定した生活を送りたい」が4年連続増加。65.8%と過去最大に

  • ●  約7割の新人が、今後していきたい仕事に「楽しくてやりがいのある仕事」と回答、「成長につながる仕事」は昨年より7.1ポイント減少

  • ●  20代の時間の使い方「プライベート優先」が増加傾向にあり、10年前から約4倍に

  • ●  自分が成長するために必要なもの「仕事を通じた成功体験・失敗体験」が共に6割超え

  • ●  キャリアアップにつながる理想の上司は「間違いを指摘して正してくれる上司」が57.4%で1位
概要

1. 入社式後の新人の気持ち、半数以上が「不安」「緊張」と回答。6割以上が「仕事についていけるか不安」と回答

2023年4月、入社式を終えたばかりの4,428人の新入社員に、現在の気持ちを単一選択で質問しました。結果、「不安」と回答した新人が34.8%と、最も多い結果となりました。次に「緊張」が21.7%、「期待」が14.9%と続きました。新たな門出を迎えた新入社員は前向きに捉えている方も一部いるものの、半数以上は「不安」や「緊張」と回答する結果になりました。(図1)

(図1)

次に、現時点で「不安」に感じることは何か質問したところ、「仕事についていけるか(仕事の難易度)」が64.9%と最も高い割合となりました。次に「生活リズムや社会人としての考え方の習得」が45.9%、「社会人の基礎的なマナーの習得」が41.0%と続きました。

2位となった「生活リズムや社会人としての考え方の習得」は、当社が昨年実施した若手社員の意識調査*1の中で、入社1年目の新入社員が入社前後に感じるギャップを調査した際も、7割の新入社員がギャップを感じると回答しており、最も高い割合となる項目でした。また、そのギャップを感じた人の約25%が「会社を辞めたくなった」というネガティブな印象を抱いていることも明らかとなっています。

このように、入社時に感じた不安はその後の離職意向に影響する可能性もあるため、入社時に抱いている不安を軽視せず、解消するためにどのようなサポートが必要なのか考えていけるとよいでしょう。(図2) 

*1若手社員の意識調査(社会人1年目の入社前後のギャップ編) https://www.all-different.co.jp/topics/20220819

(図2)

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