新入社員意識調査2025(業界別:製造業編)
製造業の新人「キャリア志向なし」が過去最高
「キャリアを考えるきっかけ」「考え方のヒント」の継続的な提供で
キャリア自律支援を
2025年7月7日
累計20,000社450万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所®は3月25日~4月24日の期間で、2025年度入社の新入社員3,933人を対象に「新入社員意識調査」を行いました。本レポートでは、製造業の新入社員の調査結果を公表いたします。
〈背景〉
かつて「モノづくり大国」と呼ばれた日本の製造業は、現在は国内市場が相対的に成熟化・縮小傾向にあります。「2025年の崖」といわれるように老朽化した基幹システムの刷新の対応や、サプライチェーンの多元化・強靭化が重要課題とされています。また、新興国市場への対応強化や、AI・IoT・ロボティクスの導入に伴うデジタル人材の育成など、新たな領域への挑戦が求められ、大きな転換期を迎えています。そのため、若手社員にも、変化に適応できる柔軟性や既存のやり方を打破する革新力が求められています。そこで、日本の製造業の未来の担い手である新入社員の考え方や価値観を調査・分析し、育成の手がかりを探りました。調査結果が製造業の経営者、人事担当者、さらには現場の管理職やOJT担当の皆さまの一助になりましたら幸甚です。
調査結果の概要
- 入社式を迎え、約3人に1人が「不安」な気持ち。
「仕事についていけるか」が最大の不安 - 内定時代に受けた会社からのフォロー、約2割が「何も受けていない」と回答。他業種の割合の2倍以上高い
- 入社理由、「志望業界だったから」はトップだが、他業種より15ポイント以上低い割合に
- 「できれば今の会社で働き続けたい」と75.9%が回答。
働き続けたい条件トップは「職場の人間関係が良い」 - 仕事を通じて成し遂げたいこと「安定した生活を送りたい」がトップ。「自己成長」は過去最低の割合に
- キャリアについて半数以上が「志向なし」か「今後決めていく」と回答、7年間で過去最高の割合に
- 専門家による考察「受け身からの脱却。自律的にキャリアを形成するためには」

入社式を迎え、約3人に1人が「不安」な気持ち。「仕事についていけるか」が最大の不安
本調査では製造業の新入社員の特徴を探るべく、製造業の新入社員と、製造業を除く全業種(以下、他業種と記載)の新入社員の回答結果を比較します。
初めに、2025年度の新入社員は、どのような気持ちで入社したのか質問しました。入社式を迎え、気持ちを聞いたところ、製造業の新入社員は、「不安」と回答した割合が35.5%と、最も高くなりました。
この割合は、他業種の新入社員より5.5ポイント高くなりました。(図1)

「不安」と回答した割合がトップでしたが、どのような点に不安を感じているのでしょうか。不安な気持ちの内容を質問したところ、6割以上が「仕事についていけるか(仕事の難易度)」と回答しました。次に、「生活リズムや社会人としての考え方の習得」が46.0%、「社会人の基礎的なマナーの習得」が36.0%と続きました。(図2)

内定時代に受けた会社からのフォロー、約2割が「何も受けていない」と回答。他業種の割合の2倍以上高い
製造業の新入社員は他業種より不安な気持ちが強いことがわかりましたが、それは内定時代に受けた会社からの働きかけが影響しているかもしれません。そこで、内定時代に会社からどのようなフォローがあったか質問しました。
結果、「入社予定の会社での懇親会」と回答した割合が30.5%と最も高く、次に「事務連絡だけで何も受けていない」が22.2%と続きました。1位だった「入社予定の会社での懇親会」は、他業種より16.0ポイント低い結果となりました。一方、2位の「事務連絡だけで何も受けていない」は他業種よりも11.9ポイント高くなりました。製造業は他業種に比べて、内定時代の新入社員へのフォローが手薄であった実態が明らかとなりました。(図3)

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