中堅社員の意識調査(理想の職場編)
ミドルキャリアの理想の職場は「チームワーク重視の文化」
チームワークを高めるポイント「組織の現状診断」「4段階アプローチ」
2025年3月18日
累計13,000社420万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所®は、2024年12月に社会人5年目以上の役職がついていない中堅社員*1800人に対し意識調査を行いました。本レポートでは、中堅社員の「理想の職場」に関する調査結果を公表いたします。*1本レポートでは社会人5年目以降35歳未満の役職がついていない社員を指し、「ミドルキャリア」とも記載
〈背景〉
「育成の空白地帯」といわれる中堅社員は、既に経験豊富で自立していると判断され、指導や育成に対する優先度が低くなりがちです。当社が中堅社員に実施した調査結果*2によると、中堅社員の成長に役に立った会社の良いところとして、「職場の雰囲気・文化」が2年連続トップに挙がりました。このことからも、中堅社員は「職場の雰囲気・文化」に支えられて働いていることが推察できるでしょう。
そこで、中堅社員は、実際にどのような文化を理想と考えているか、「理想の職場の文化」を掘り下げました。本調査結果が、組織の風土改革に取り組みたいと考える経営層、人事担当者、さらには現場の管理職の方にとって、有益な情報になれば幸いです。

調査結果の概要
- ミドルキャリアが理想とする職場の文化、「チームワークを重視する文化」が最大に
- 職場の文化を[理想]と[現実]で比較、「多様な考え方や働き方を尊重する文化」が最大の差
- 今の会社で働き続けたい人、「チームワークを重視する文化」がある会社で働いている割合が最大に
- 【考察】チームワーク重視の文化を構築するためのポイントとは
ミドルキャリアが理想とする職場の文化、「チームワークを重視する文化」が最大に
まずは、社会人5年目以上の役職がついていない中堅社員(以下、「ミドルキャリア」と記載)に対して、どのような雰囲気・文化のある会社で働きたいと思うか、14個の職場文化の項目から複数選択してもらいました。
結果、「互いに協力し合い、チームワークを重視する文化」が31.4%と最も高い割合となりました。次に、「多様な考え方や働き方を尊重する文化」が18.3%、「成果や効率などパフォーマンスを重視する文化」が17.4%と続きました。
一方、特に割合が低くなった項目には「伝統や従来の手法を重んじる文化」(5.3%)、「お客様を第一に、常に外向きな文化」(7.0%)、「階層構造が明確にあり、上司に指示を仰ぎながら確実に業務を進める文化」(8.1%)があがりました。(図1)

続きはこちらからお読みいただけます
下記フォームに必須事項をご入力ください(30秒)
調査・研究 一覧
-
2025年6月20日 新入社員意識調査2025(3933人の勤続意向編)
「今の会社で働き続けたい」6割以上が回答、12年間で最大に
新人が直面する「組織適応の壁」には、上司からの4つのアプローチが定着のカギ -
2025年6月17日 新入社員意識調査2025(3933人のキャリア志向編)
新人のキャリア志向「なし」「今後決めたい」が増加傾向
キャリアを考え続ける機会の提供がカギ――1年目だからこそ幅広い業務経験と内省支援を -
2025年6月12日 新入社員意識調査2025(3933人が考える成長に必要なもの編)
成長に必要なこと「成功体験」、過去5年間で最高割合
アサインの際は業務の目的・意義の丁寧な共有を -
2025年6月10日 新入社員意識調査2025(3933人の仕事の価値観編)
仕事で成し遂げたいこと「自分の成長」が過去最低
新人の成長意欲を喚起する鍵は「自ら解決策を思考・実行する機会」の提供にあり -
2025年5月15日 人事部の意識調査(OJT編)
OJTの課題1位「担当者のやり方にバラつき」
意図的・計画的・継続的なカリキュラム構築で組織全体で若手育成を