働く男女が活躍し続ける職場づくりのカギは管理職
女性活躍推進を支援する教育プログラムを実施|イベントレポート|組織開発・人材育成

2017.07.06

6月23日、管理職向けの教育プログラム「女性が長く働き続けられる職場づくり」を開催し、IT・卸・サービスなど幅広い業種の管理職の皆さまにご参加いただきました。今回は、活発な意見交換が行われたプログラムの様子をレポートします。

働く男女が活躍し続ける職場づくりのカギは管理職 女性活躍推進を支援する教育プログラムを実施|イベントレポート_3

職場改革に大きな影響を与える管理職
様々な思いを持った組織のリーダーが参加

働く男女が活躍し続ける職場づくりのカギは管理職 女性活躍推進を支援する教育プログラムを実施

「女性が長く働き続けられる職場づくり」は、東京大学・中原淳准教授※1との共同研究を基に開発した女性活躍推進を支援する教育プログラムです。厚生労働省の調査※2によると、男性社員の平均勤続年数が13年であるのに対し、女性社員は9年。労働人口が減少していく中で、いかに女性社員に長く活躍してもらうかが会社としても大きなテーマになることから、「組織にとって影響力の大きい管理職」を対象に本プログラムを実施しました。

※1 肩書は調査当時のもの

※2 出典:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」

職場改革に大きな影響を与える管理職 様々な思いを持った組織のリーダーが参加

本プログラムには、様々な背景や思いを持った41名のリーダーにご参加いただきました。参加者の内訳を見ると、「10年前から女性の活用について経営トップに進言してきた。より良い会社にしたいと思い参加した」というように「既に何らかの取り組みを実施しながらも改善のヒントを探るために参加」いただいた方が約半数、「もうすぐ社員数が(行動計画の策定などが義務付けられる)301人を超すため」「今年初めて、営業職で新卒の女性を採用した」など「早急・近い将来に対策が必要であることから参加」いただいた方が約半数で、何か1つでもヒントを持ち帰りたいという意気込みが感じられるプログラムとなりました。

女性が長く働き続けたい職場
キーワードは「平等」「助け合い」「残業見直し」

3時間にわたって行われた教育プログラムでは、①研究結果やそこから見えてきた働く女性の実態、女性が働きやすい職場づくりのポイントを解説したほか、②自社の女性活用の現状を振り返りながら、ワークショップを通じて他社の状況や取り組みを共有し、③最後に今後のアクションプランを立てていただきました。活発な意見交換が行われたワークショップは時間を延長するほどの盛り上がりぶりで、「自社の施策に何か活かせることはないか」と、他社から少しでも多くのことを吸収しようとする意識の高さが印象的でした。

女性が長く働き続けたい職場 キーワードは「平等」「助け合い」「残業見直し」

プログラムの前半では、働く女性を取り巻く社会の動向を説明するとともに、働く女性の実態を解説しました。「長く働きたい」「大変でもやりがいを持って仕事をしたい」と考えている女性が多い中、仕事の割り振りや評価で「男性の方が優遇されている」「自身のキャリアを引き上げてくれる上司がいない」と感じている女性が多いとの研究結果を披露しました。また、この状況を踏まえ、女性が長く働き続けたいと思える職場づくりには、「女性に対しても平等に機会が与えられる」「責任を持って仕事に取り組み、互いに助け合う」「残業を見直す雰囲気がある」の3つを推進する必要があると説明、いずれの項目も「職場単位での取り組みが有効だが、何よりもまず『管理職の主導』が不可欠である」という結果には、納得と驚きの声が上がっていました。

職場ぐるみで女性活躍を推進する新教育プログラムを提供予定
ご期待ください!

プログラムを終えて、参加者した管理職の一人は「時短や育休の制度はあるが、社内にはその制度を活用しづらい雰囲気がある。女性社員に『子どもができたから辞めます』と言われるのは本当に嫌なので、日ごろからメンバーに『遠慮せずに育休を取って良いという空気をつくっていこう』と話している」と、既に行動を起こしている一方、「残業の多さや結婚を理由に辞めてしまう女性がまだまだ多い。長く働き続けてほしいので、今日の内容を社内で共有したい」と語ってくれました。

当社は今後、管理職に限らず職場ぐるみで女性活躍推進のノウハウを学べる教育プログラムを実施していく予定です。会社全体で職場改革に取り組むきっかけやヒントを提供することで、女性活躍推進への取り組みを支援していきます。ご期待ください。

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