入社直前意識調査(理想の社会人編)
25卒の理想の社風は「チームワークがある文化」
"コミュニケーション力の強化"と"マイクロOJT"の支援による成功体験の積み上げがカギ!
2025年4月3日
累計13,000社420万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所®は、2025年1月21日~3月7日の期間で、2025年に企業に入社する新入社員に対し、入社直前意識調査を行いました。本レポートでは「理想の社会人像」について調査・分析した結果を公表いたします。
〈背景〉
4月1日は多くの企業で入社式が行われており、新入社員の姿に懐かしい想いを馳せるビジネスパーソンも多いでしょう。
人材不足の慢性化により、若手人材の確保は年々難易度を増しており、最近では初任給の引き上げや採用直結型インターンシップの解禁など、新卒採用のニュースが多く見られました。また、2025年入社の新入社員は、Z世代としてデジタルネイティブ、多様性への理解などの多くの特徴が挙げられています。
ビジネス環境が大きく変化する時代に入社をする彼らは、どのような理想を描いているのでしょうか。本調査では、理想の社会人像や職場文化について調査しました。新入社員を迎え入れる経営者・人事担当者、管理職の皆さんにとって、一助となれば幸いです。

調査結果の概要
- 理想の社会人像は「助ける人」、約3人に1人が回答
- 理想の職場文化は「チームワークを重視する文化」と約7割が回答
- 将来会社で担いたい役割は「今後決めていきたい」と約半数の新入社員が回答
- 自身のキャリア形成で支援してほしいこと「上司に相談できる機会」が1位で40.7%
- 【考察】新入社員の活躍を支える育成の“仕組み”とは
理想の社会人像は「助ける人」、約3人に1人が回答
まず、2025年入社の新入社員が抱く、理想の社会人像について質問しました。
結果、「助ける人(周囲の気持ちに寄り添い、支援を惜しまない)」がトップで、31.9%となりました。次いで、「達成する人(成功・目標を追求し、行動する)」が15.0%、「誠実な人(慎重に行動し、周囲の期待に応える)」が13.2%となりました。(図1)

上記の質問に対し、なぜその選択肢を選んだのか、自由記述で質問しました。非常に多くの回答が集まった中で、よく見られた回答理由をまとめました。
●「助ける人」を選択した新入社員の主な回答理由
- ・助け合いや配慮、コミュニケーションが重要だと思うから
- ・他者をサポートすることが自身のモチベーションや社会貢献につながるから
- ・チームワークや協力は、会社の成長に寄与すると考えているから
- ・他者の役に立つことが喜びであり、社会人としての目標に挙げているから
●「達成する人」を選択した新入社員の主な回答理由
- ・会社で成果を出し、目標を達成することを重視しているから
- ・自分自身が挑戦し続けることで、その過程で得られる学びを身につけたいから
- ・自信をつけたいから
- ・チームに貢献したいから
●「誠実な人」を選択した新入社員の主な回答理由
- ・誠実さと信頼を重視しているから
- ・計画的かつ慎重に行動することが重要だと思うから
- ・周囲の期待に応え、信頼される社会人を目指しているから
理想の職場文化は「チームワークを重視する文化」と約7割が回答
次に、どのような文化がある会社で働きたいと思うか質問しました。
結果、「互いに協力し合い、チームワークを重視する文化」がダントツで、69.6%の新入社員が選択しました。次いで、「多様な考え方や働き方を尊重する文化」が39.2%、「学ぶことや自己成長、スキルアップを支援する文化」が37.4%と続き、「高い目標に向かい、切磋琢磨して成長する文化」と「新しいアイデアや創造を推奨する文化」は同率で22.0%となりました。(図2)

続きはこちらからお読みいただけます
下記フォームに必須事項をご入力ください(30秒)
調査・研究 一覧
-
2025年6月12日 新入社員意識調査2025(3933人が考える成長に必要なもの編)
成長に必要なこと「成功体験」、過去5年間で最高割合
アサインの際は業務の目的・意義の丁寧な共有を -
2025年6月10日 新入社員意識調査2025(3933人の仕事の価値観編)
仕事で成し遂げたいこと「自分の成長」が過去最低
新人の成長意欲を喚起する鍵は「自ら解決策を思考・実行する機会」の提供にあり -
2025年5月15日 人事部の意識調査(OJT編)
OJTの課題1位「担当者のやり方にバラつき」
意図的・計画的・継続的なカリキュラム構築で組織全体で若手育成を -
2025年5月12日 人事部の意識調査(人と組織の課題編)
人事部が取り組みたいテーマ1位「人材育成・組織開発」
離職予防・定着のカギは採用・育成・評価の連動性 -
2025年4月10日 入社直前意識調査(入社前の取り組み編)
先輩社員との内定期間中のコミュニケーション、3人に1人が「足りないと感じた」
相談役・メンターの設置で声掛けハードル下げる仕組み構築が重要