内定者意識調査(文系・理系編)
文系は「組織」に、理系は「成長」に不安を感じる傾向
それぞれの傾向ふまえ、社会人の土台となるビジネススキル習得に
内定期間から取り組み、入社への自信高める
2026年2月19日 |NEW!
累計20,000社460万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所®は、2025年9月25日~12月16日の期間で、2026年入社予定の内定者465人を対象に「内定者意識調査」を行いました。本レポートでは、26卒内定者が考えるキャリア観や内定先企業に求めるサポートなどについて、専攻分野による違いがあるのか、文系・理系にわけて分析した結果を公表します。
〈背景〉
近年、人材の多様化や業務の高度化などの変化を受け、新社会人の育成において「全員一律の教育」では不十分とされています。個々の価値観や経験、強みといった特性に目を向け、一人ひとりに合わせた指導・育成が求められるようになっています。
実際、学習タイプやコミュニケーションスタイルは個人によって大きく異なるため、対象に応じて育成方法をカスタマイズすることで、学習効果の向上や定着の促進につながることが明らかになっています。
そこで本調査では、内定者の専攻分野の違いにフォーカスし、今後のキャリアや内定先企業に求めるサポートなどの考えに違いがあるのか、調査・分析しました。本調査レポートが、一人ひとりの内定者に寄り添いながら入社後の成長を支援したいと考える経営者・人事の皆さまのお役に立てば幸いです。
調査結果の概要
- 内定先企業に決めた理由、文系は「社風や人間関係」、理系は「業界・事業内容への興味」がトップ(図1)
- 内定者のキャリアの方向性、文系は「スペシャリスト志向」「ゼネラリスト志向」が約3割で同等
理系は「スペシャリスト志向」が突出して約半数(図2) - 成長するために必要な機会、トップは文理ともに「仕事を通じた成功体験」で8割超
理系は文系より「難しい仕事」「新しい仕事」を求める傾向(図3) - 内定期間中に会社から受けたいサポート、文理ともに「先輩社員との関係築く機会」が半数超で1位
2位以下は文系・理系で違い(図4) - 考察「文理別・組織に適応するために内定期間中に伝えるべきポイント」
調査対象者の属性
調査対象者に、現在専攻している、または在学中に専攻していた分野について質問したところ、文系(例:文学、経済・経営・商学、法学、外国語学、心理学、芸術学など)は59.1%(275人)、理系(例:理学、工学、医・薬・看護学、農学、家政学など)は34.8%(162人)、わからない・どちらともいえない6.0%(28人)となりました。
本調査では、文系の内定者(以下、文系と記載)と理系の内定者(以下、理系と記載)の回答を比較していきます。
内定先企業に決めた理由、文系は「社風や人間関係」、理系は「業界・事業内容への興味」がトップ
内定先企業に決めた理由の違いを分析したところ、文系のトップは、「社風や人間関係が良さそうだった」で、理系より14.1ポイント高い58.5%。理系のトップは「業界・事業内容に興味を持った」で、文系より12.1ポイント高い63.0%となり、文系と理系で内定先企業に決めた理由の傾向が異なる結果となりました。
文系の2位は「業界・事業内容に興味を持った」(50.9%)、3位は「業務内容に魅力を感じた」(46.2%)でした。
理系の2位は「業務内容に魅力を感じた」(52.5%)、3位は「社風や人間関係が良さそうだった」(44.4%)で、2位・3位も文系と理系で違いが表れました(図1)。
内定者のキャリアの方向性、文系は「スペシャリスト志向」「ゼネラリスト志向」が約4割で同等
理系は「スペシャリスト志向」が突出して約半数
続いて、キャリアの方向性について見ていきます。
文系は「スペシャリスト志向(特定の仕事や分野にしぼって、専門的な力を高めていきたい)」「ゼネラリスト志向(いろいろな仕事を経験しながら、幅広い力を身につけていきたい)」が、それぞれ36.7%、36.0%でほぼ同等でした。「まだわからない/これから考えたい」も27.3%で3割近い割合でした。
理系は「スペシャリスト志向(特定の仕事や分野にしぼって、専門的な力を高めていきたい)」が突出しており、約半数の48.8%。「ゼネラリスト志向(いろいろな仕事を経験しながら、幅広い力を身につけていきたい)」は33.3%で、「まだわからない/これから考えたい」は文系より9.4ポイント低い17.9%でした(図2)。
成長するために重要な機会、トップは文理ともに「仕事を通じた成功体験」で8割超
理系は文系より「難しい仕事」「新しい仕事」を求める傾向
続いて、仕事で成長するためにどのような機会が重要だと考えるか、回答結果を比較しました。
結果、どちらも「仕事を通じた成功体験」(文系:81.5%/理系:82.1%)が8割を超え、トップでした。2位に「仕事を通じた失敗体験」(文系:64.7%/理系:69.1%)、3位に「上司や先輩社員からの事後のフィードバック」(文系:55.3%/理系:61.1%)が続き、同じ順位となりました。
違いが目立った項目としては、「難しい仕事の経験」「新しい仕事の経験」で、理系の回答割合が文系よりもそれぞれ13.8ポイント、10.3ポイント高い結果となりました。
文系は「上司や先輩社員からの事前のレクチャー」の回答割合が理系より6.5ポイント高くなりました(図3)。
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