中堅社員の意識調査(キャリア志向編)
ストレッチ経験ある社員ほど、キャリア志向が明確な傾向
意図的・計画的なストレッチアサインで、現状維持を打破する「キャリア自律」促進を
2026年1月14日
累計20,000社460万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所®は、2025年10月に中堅社員*800人を対象に意識調査を行いました。本レポートでは中堅社員のキャリア志向について分析した結果を公表いたします。
*本レポートでは、社会人5年目以上15年未満、役職に就いていない社員を「ミドルキャリア」と記載
〈背景〉
後輩指導や業務遂行の安定化などの重要な役割を担う中堅社員。特に現在の30代は、就職活動期間中にリーマン・ショックや東日本大震災が発生した世代であり、当時の採用抑制による年代構成のゆがみが、現在も企業内で顕在化しています。日本経済新聞社と日経リサーチが発表した調査では、20〜50代のビジネスパーソンに自身の職場で30代が他の世代と比べて足りているか質問したところ、約6割が「自身の会社では30代が不足」と回答する結果となりました。
慢性的な人手不足が続く中、一人ひとりのより一層の活躍が期待される中堅社員ですが、近年の働き方の多様化やジョブ型雇用の広がり、技術革新による業務変化など、働く環境が大きく変化し、キャリアの停滞感や将来への漠然とした不安を抱える傾向が指摘されています。
そこで本調査では、企業が中堅社員のキャリア支援ができるよう、そもそも中堅社員がどのようなキャリア志向を持っているか、またキャリアへの不安を感じているか、意識調査を実施しました。本レポートが、中堅社員の成長・活躍に課題を感じる経営者や人事担当者にとって、解決のヒントとなれば幸いです。
調査結果の概要
- ミドルキャリアのキャリア志向、「未定」「志向なし」が半数以上(図1)
- 男女別のキャリア志向、男性「専門職志向」が女性の約2倍。女性は「志向なし」が4割で最大(図2)
- 社会人歴別のキャリア志向、社会人9年目から「未定」減少、「志向なし」は増加傾向(図3)
- 非定型業務の機会がないミドルキャリア、約6割がキャリアの「志向なし」(図4)
- 部門間連携の機会があるミドルキャリア、約3割が「専門職志向」と回答、機会がない層の約3倍(図5)
- 部署異動の経験がないミドルキャリア、約半数がキャリアの「志向なし」と回答(図6)
- 約4割が働き続けることへの不安を実感。中でも「キャリア未定」が最も高く半数超(図7・8)
- 考察「ミドルキャリア社員のキャリア自律を促進するには」

ミドルキャリアのキャリア志向、「未定」「志向なし」が半数以上
本レポートでは、キャリア志向について「マネジメントを行い、チームを統率したい」と回答した群を「管理職志向」、「スペシャリストとして、専門領域を極めたい」を「専門職志向」、「役職にはつかず、メンバーとして働きたい」を「メンバー志向」、「独立したい」を「独立志向」、「まだはっきりしておらず、今後決めていきたい」を「キャリア未定」、「特にキャリアについての志向はない」を「キャリア志向なし」と記載します。
初めに、ミドルキャリアは自身のキャリアについてどのように考えているかを質問しました。結果、「管理職志向」は6.3%、「専門職志向」は14.5%、「メンバー志向」は21.5%、「独立志向」は3.4%となりました。「キャリア未定」は16.3%、「キャリア志向なし」は38.1%となり、キャリアが不明確な割合が半数以上という結果となりました(図1)。

男女別のキャリア志向、男性「専門職志向」が女性の約2倍。女性は「志向なし」が4割で最大
次に、ミドルキャリアのキャリア志向を男性・女性で分析しました。(本レポートでは、性別「その他」の回答者は除外)
結果、「管理職志向」「専門職志向」と回答する割合は、ともに女性よりも男性のほうが高い結果となりました。特に「専門職志向」は女性が10.3%で、男性は20.5%と約2倍の割合になりました。
一方で、4割の女性が「キャリア志向なし」と回答し、その割合は男性よりも4.6ポイント高くなりました。「キャリア未定」(15.3%)も含めると、半数以上の女性が、キャリアが不明確であることがわかりました(図2)。

社会人歴別のキャリア志向、社会人9年目から「未定」減少、「志向なし」は増加傾向
次に、社会人歴別にキャリア志向を分析しました。
結果、「管理職志向」は全年代で5~7%の間を前後しており、社会人歴の長さによる増減傾向はみられませんでした。「専門職志向」は社会人5年目は18.3%、社会人11年目以上は19.1%と高い割合になりましたが、そのほかは10~15%を前後する結果となりました。
「メンバー志向」「独立志向」も社会人歴の長さによる増減傾向は見受けられませんでした。
「キャリア未定」は社会人9年目で20.0%となり、その後減少傾向にありました。一方で、「キャリア志向なし」は社会人9年目で34.8%となり、その後増加傾向にありました。
総じて、経験年数を重ねてもキャリア志向が明確になるわけではないことがわかりました(図3)。

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