電車・バスは動く書斎!?役職上位者は通勤時間活用の上級者
2017年7月3日
- レポートのサマリ
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- 1.「通勤時間にはニュースを確認する」人が最多、通勤時間60分以上で睡眠派急増
- 2. 通勤時間は「何かに取り組むのに適した時間」、役職上位者ほど上手に活用
1.「通勤時間にはニュースを確認する」人が最多、通勤時間60分以上で睡眠派急増
通勤で電車やバスなどの公共交通機関を利用する時間を聞いたところ、片道で「30~60分」と回答した人が最も多く41.3%でした(fig. 1)。「公共交通期間を使わない」という人を除くと、公共交通期間を利用している時間は平均41.1分で、顕著な男女差は見られませんでした(fig. 2)。


ではこの約40分という公共交通機関を用いての移動時間(以下、「通勤時間」とします)に皆さんは何をしているのでしょうか?「音楽を聞きながら読書」といった「ながら」の方も多いと思いますが、今回は通勤時における行動のうち「最も長く時間を使っていること」について聞きました。
一番多かった回答は「ニュースの確認(電子端末)」(27.1%)、次いで「読書(電子書籍含む)」(16.5%)、「動画・音楽鑑賞」(12.9%)となりました(fig. 3)。スマートフォンやタブレットが普及し、移動しながらでも最新のニュースを手軽に入手できるようになったことで、出勤前に最新のニュースを仕入れておくという人は多いようです。ただ、この順位は通勤時間が長いか短いかで大きく異なります。通勤時間が「10分未満」の人は「何もしない」という人が半数近く(45.3%)で最も多く、「60分以上」の人は「睡眠」が最も多く(22.3%)なっています(fig. 4)。


2. 通勤時間は「何かに取り組むのに適した時間」、役職上位者ほど上手に活用
通勤時間別のグラフ(fig. 4)を見ると、同時間が長くなるにつれて「読書」「ゲーム」「勉強」などをする人は増え、「車内広告を見る」という人は減る傾向があることも分かります。通勤時間が1時間以上になると「睡眠」という人も多くなりますが、公共交通機関を通勤で10分~60分程度利用する人にとっては、この移動時間は「何かに取り組むのに適した時間」と言うことができそうです。
また回答者の役職別に見てみると(fig. 5)、役職が上がるにつれて「ニュースの確認」「読書」の割合が高くなる一方、「動画・音楽鑑賞」「睡眠」「SNS」などは割合が低くなる傾向が見られました。役職上位者の方が「何かに取り組む時間」である公共交通機関での通勤時間を上手に使うことができていると言えます。

一方で、通勤時間に「何もしない」という人も全体の1割程度、通勤時間が「10分以下」では約半数に上ります。「すぐに降りるから」ということで通勤時間がスキマ時間になっているようですが、役職上位者を見習えば、このスキマ時間こそスキルアップに有効な時間と言えるのではないでしょうか。
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【アンケート実施概要】
アンケート名 | 人材育成クイックリサーチ |
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対象 | Biz CAMPUS Basicの研修受講者(東京会場で開催の研修) |
時期 | 2017年5月12日 ~ 5月26日 |
回答数 | 2,950名 |



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