「トランジション サポート プログラム」
女性リーダー候補向け研修を開催しました|イベントレポート|組織開発・人材育成

2019.12.04

働く女性の多様な“トランジション”を支援する「トランジション サポート プログラム」。大きな“役割の変化”にさらされる「リーダー候補」の女性社員や「ワーキングマザー」、そして女性社員を部下に持つ「管理職」を対象に、トランジションを乗り越えるコツや職場づくりのノウハウを学んでいただく大好評の研修です。今回は、本研修の概要をお伝えするとともに、「女性リーダー候補」向けプログラムの様子をレポートします。

トランジションを乗り越えるコツや職場づくりのノウハウを学んでいただく大好評の研修です|イベントレポート_3

女性の視点で見直す職場づくり
「トランジション サポート プログラム」とは

当社コンサルタントがゲスト登壇、「女子大学生のキャリア形成」をテーマに授業を行いました!

"トランジション"とは、キャリアステージやライフステージに応じた"担う役割の変化"のこと。置かれる環境や立場が大きく変わることから、このトランジションの時期をうまく乗り切れるかどうかで、その後のキャリア形成が変わってくるといわれています。

本研修「トランジション サポート プログラム」は、その名の通り、トランジションを乗り越えるためのノウハウをお伝えする研修です。昇格・昇進、異動などのキャリアステージにおけるトランジション、結婚・出産・育児といったライフステージにおけるトランジションという、働く女性の多様なトランジションに着目し、女性の視点から「職場ぐるみで働き方を見直す」ための研修として、立教大学・中原淳教授と共同で開発。キャリアの転換期を乗り越える段階にいる「女性リーダー候補」、仕事と育児の両立に課題を抱える「ワーキングマザー」、そして女性社員を部下に持ち、職場づくりの中心を担う「管理職」向けの3階層を対象に開催しています。

リーダー候補、ワーキングマザー向けのプログラムでは、トランジションが引き起こす不安や葛藤を乗り越えるための知識をインプット。女性ならではのキャリアのつまずきに備えるためのスキル(リーダー候補)、仕事と育児を両立して成果を出す方法や、職場からのサポートを得るためのノウハウ(ワーキングマザー)を学んでいただけるのが特徴です。また、管理職向けのプログラムでは、トランジションをサポートするために必要な"働く女性の本音"を明らかにしながら、トランジションを乗り越えてもらうための部下の育て方、職場づくりのヒントなどをお伝えしています。

もちろん、リーダー候補の女性社員、仕事と育児の両立に苦労している女性社員に受講していただくだけでも様々な効果が期待できますが、その女性社員をサポートする管理職を含めた3階層で受けていただくことで、"職場ぐるみ"での働き方の見直しを強力に推進していただける内容となっています。

どんなリーダーを目指す? 活発な意見交換で新たな気づき

当社コンサルタントがゲスト登壇、「女子大学生のキャリア形成」をテーマに授業を行いました!

3つのプログラムのうち、女性リーダー候補向けのプログラムでは、中原教授との共同研究で判明した「女性は男性よりも自己評価が低い」「女性は男性に比べ仕事の任せ方に苦手意識を持っている」といった調査結果とその克服法をお伝えしながら、「自身の強み」や「目指すリーダー像」のほか、「仕事の任せ方」などについてのグループワークも実施しています。

11月18日に開催されたプログラムには、様々な業界・年代のリーダー候補52名が参加。普段は遠慮してなかなか他人には言えない自身の強みを披露し合い、その強みを活かしてどのようなリーダーを目指していくのか、活発な意見交換が行われました。意見交換にとどまらず、次期リーダーとしての振る舞いについてお互いにアドバイスし合う場面も。「身近なリーダーが男性ばかりで、一歩引いて考えてしまっていた」などと不安を感じていた参加者も多かったせいか、「目指すべきリーダー像に正解はないし、経験を積んでいく中でリーダー像は変わっていくはず。様々なリーダーシップ・スタイルの中で、自身の強みを活かせるのはどれかを知り、それをベースに状況に応じて"使い分ける"ことが大切」との講師の言葉に、ほっと胸をなでおろしている様子が印象的でした。

また、仕事を任せることに苦戦する女性リーダーが多い中、「仕事を任せる=相手を成長させること」と切り替えることの大切さを、「成長につながる効果的な依頼の仕方」とともに伝えたところ、「具体的な任せ方のスキルを学ぶことがなかったので、今後に役立てたい」「"つまずき"という困難なポイントも伝える必要性があることがわかった」との声が上がり、今までにない新たな気づきを得る良い機会となったようです。

リーダーとして率先して成長を、今後の行動を考えるきっかけに

女性リーダー候補向けのプログラムでは、前段でお伝えしたようなグループワークのほか、リーダー業務の重要ポイントとして、「リーダーとして率先して成長する必要性」や「成長につながる仕事の振り返りの方法」などもお伝えしています。

プログラム終了後にご協力いただいたアンケートでは、「リーダーを任されることへの不安が軽減され、自信がついた」「チームリーダーも失敗してよい、失敗を糧にすることが大事という言葉に勇気づけられた」といったコメントが寄せられ、リーダー業務に取り組むための"自信"も提供できたようです。

このほかにも、「リーダーになることは、プレイヤー業務の延長ではない。"生まれ変わり"が大事ということがわかった」「リーダーとしての在り方に正解はなく、パターンもいろいろ。状況によって使い分けできる人がリーダーとして優れているということを知った。パターンを増やしていかなければと思った」 「振り返りを通じて自分自身とメンバーの成長を促し、チーム力の向上につなげていきたい」など、リーダーとしての"決意表明"をする参加者も多く、有意義な研修となったことがうかがえました。

今回のレポートでは、女性リーダー候補向けプログラムの様子をお伝えしましたが、ワーキングマザー向け、管理職向けプログラムの様子も順次公開していく予定です。

当社は今後も、「トランジション サポート プログラム」をはじめ、様々なサービスを通じて「誰もが働きやすい職場づくり」の推進を支援していきます。今後の活動にご期待ください。

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