入社直前意識調査(入社前の取り組み編)
先輩社員との内定期間中のコミュニケーション、3人に1人が「足りないと感じた」
相談役・メンターの設置で声掛けハードル下げる仕組み構築が重要
2025年4月10日
累計13,000社420万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所®は、2025年1月21日~3月7日の期間で、2025年に企業に入社する新入社員に対し、入社直前意識調査を行いました。本レポートでは、2025年の新入社員が、内定期間中にどのような準備をして入社を迎えたか、「入社前の取り組み」にフォーカスした調査結果を公表します。
〈背景〉
当社は、入社直前意識調査を通じ、2025年入社の新入社員がどのような理想を抱いているのか、そしてどのような気持ちで入社を迎えたのかを、第1弾*1、第2弾*2で公表してきました。これらの調査では、新入社員のキャリアに対する考え方や成長意欲について公表しており、中でも、入社を迎え期待していることの1位は「学び、成長したい」という結果が明らかになりました。
このような健全な成長意欲を持っている新入社員は、入社前にどのように内定先の企業とコミュニケーションを深め、入社の日を迎えたのでしょうか。
本調査では、内定期間中の企業からのサポートを新入社員がどう受け止めていたのかという結果とともに入社後にできるとよいサポート、そして来年度以降の新入社員受け入れのヒントをご紹介します。本レポートが、経営層、人事担当者、さらには現場の管理職の方にとって、有益な情報となれば幸いです。

調査結果の概要
- 社会人になるにあたり努力したこと「働く経験」「生活習慣の改善」が上位に
- 内定期間中の“ありがたかった支援” 「内定者との関係を築く機会」が6割以上でトップ
次いで「先輩社員との関係を築く機会」が半数以上 - 内定期間中“もっとサポートしてほしかったこと”
1位は「具体的な業務内容を学ぶ機会」 2位は「先輩社員との関係を築く機会」 - 内定期間中の会社の人とのコミュニケーションの充足感
対人事、充足感あったと90%以上が回答。対先輩社員、充足感あったとの回答6割にとどまる - 【考察】新入社員の納得感・安心感を醸成する支援とは
社会人になるにあたり努力したこと「働く経験」「生活習慣の改善」が上位に
まず、社会人になるにあたり努力したことについて質問しました。
結果、「アルバイトを通じ、働く経験をしている」が62.3%でトップとなりました。次いで、「早寝早起きなど、生活習慣の改善に取り組んでいる」が38.8%、「専門知識を学んでいる」が35.5%という結果になりました。(図1)

内定期間中の“ありがたかった支援” 「内定者との関係を築く機会」が6割以上でトップ
次いで「先輩社員との関係を築く機会」が半数以上
次に、内定期間中にあった内定企業からの支援で「ありがたかったこと」は何だったか質問しました。
結果、「他の内定者との関係を築く機会」が61.9%で最も高い割合となりました。次いで「先輩社員との関係を築く機会」が54.9%、「職場見学(オフィスツアー)」が39.6%という結果になりました。同じ会社の人との関係構築の機会があったことに満足感を得ている様子が見られました。(図2)

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