新入社員意識調査(成長の価値観編)
成長のために必要なもの「成功体験」が1位
フェイディングによる成功体験の設計が主体的な成長意欲を高める
2026年6月26日 |NEW!
累計20,000社470万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り®」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所®は、2026年3月24日~5月6日、2026年度入社の新入社員3,849人を対象に「新入社員意識調査」を行いました。本レポートは成長についての価値観を調査・分析した結果を公表いたします。
〈背景〉
これから実務に取り組む新入社員の成長可能性は極めて大きく、そのポテンシャルは企業の将来価値を左右する重要な資産です。
しかし、当社の26年卒新入社員意識調査*では、仕事を通じて成し遂げたいことにおいて、「自分の成長」が2020年から減少し、成長の優先度が相対的に下がっていることが示唆されました。このような変化を踏まえ、本調査レポートでは2026年度新入社員が持つ、成長に対する価値観について掘り下げます。経営者や人事、管理職、新入社員の育成に関わる皆さまが、新入社員の価値観を理解するヒントになれば幸いです。
*ラーニングイノベーション総合研究所「新入社員意識調査(働く価値観編)」
https://www.all-different.co.jp/app/uploads/all/news_20260611.pdf
調査結果の概要
- これからの仕事に対するやる気、新入社員の87.9%が「高い」。10年間で過去2番目に高い割合
- スキルアップのために既に取り組んでいること、「特になし」31.4%で最多
- スキルアップのために今後取り組みたいこと、「仕事通じたスキルアップ」12年連続1位も減少傾向
- 自ら進んで取り組みたいと思う行動、トップは「自分で目標を立てて行動」48.8%
- 成長するために必要なもの、「仕事を通じた成功体験」がトップ。「失敗体験」はじわり減少傾向
- 社会人1年目で身につけたいスキル、「ビジネスマナー」が71.9%でダントツ
- これから評価されたいこと、「取り組み姿勢(努力・頑張り・素直さ)」がトップで56.4%
- 考察「2026年度新入社員は“自走”よりも、安全な“伴走”を求める傾向」
これからの仕事に対するやる気、新入社員の87.9%が「高い」。10年間で過去2番目に高い割合
まず、2026年度新入社員に、これからの仕事に対して「やるぞ!」という気持ちをどの程度持っているか、0~100%の数値で答えてもらいました。70~100%と回答した層を「やる気度が高い」、40~60%を「まあまあやる気度がある」、0~30%を「やる気度が低い」と分類しました。
結果、「やる気度が高い」の割合は87.9%、「まあまあやる気度がある」は10.9%、「やる気度が低い」が1.2%となりました。例年8割以上の新入社員が高いやる気を持っていますが、特に今年は「やる気度が高い」の割合が10年間の調査で昨年に次ぐ過去2番目となり、スタート時点での仕事への取り組み意欲は十分にあることがうかがえました(図1)。
スキルアップのために既に取り組んでいること、「特になし」31.4%で最多
仕事への意欲を高く持つ2026年度新入社員は、社会人としてスキルアップするためにどんなことに取り組んでいるのでしょうか。
既に取り組んでいることについて質問した結果、最も割合が高かった回答は「特に何もしていない」で31.4%。次いで、「自分の人脈を通じてその人から学んでいる」(25.2%)、「スマートフォン、タブレットPC上で学習アプリを使って勉強をしている」(23.4%)が続きました。
経年の変化を見ると、「特に何もしていない」の割合は2020年度の23.1%から、2024年度に34.9%まで高まり、その後2年連続で減少傾向となりましたが、依然トップのままでした。また、2020年度には29.2%だった「ビジネス本を読んでいる」は14.3%で、6年前の約半分の割合に。「スマートフォン、タブレットPC上で学習アプリを使って勉強をしている」は10年前から8.4ポイント高くなり、昨年の4位から3位へと順位が上がりました(図2)。
スキルアップのために今後取り組みたいこと、「仕事通じたスキルアップ」12年連続1位も減少傾向
2026年度新入社員の3人に1人が入社前後ではスキルアップのための取り組みをしていない結果となりましたが、今後の取り組みはどうでしょうか。
社会人としてスキルアップするために、今後、取り組んでみたいことを質問したところ、「会社での仕事を通じてスキルアップをはかっていきたい」が最も高く、64.3%。次いで、「自分の人脈を通じてその人から学びたい」(29.7%)、「インターネット等で提供されるサービスを使って勉強をしたい」(24.9%)となりました。
経年の変化を見ると、「仕事を通じてスキルアップをはかっていきたい」は12年間トップを維持しているものの、2016年度の81.4%から減少傾向にあります。一方、「特に何も考えていない」は毎年最低の割合ではあるものの、10年前の1.8%からじわじわと増加しており、2026年度は過去最高の5.7%になりました(図3)。
自ら進んで取り組みたいと思う行動、トップは「自分で目標を立てて行動」48.8%
社会人は仕事に自ら進んで取り組むこと(主体性)が重要です。そこで、「自ら進んで取り組みたいと思う行動」について聞きました。
結果、トップは「自分で目標を立てて行動する」で、48.8%。さらに、「周囲に相談しながら、自分なりの解決策を提案する」(35.8%)、「チームのために自分の役割を考えて行動する」(34.5%)が続きました。自主的に目標を定めて動いたり、周囲の仲間と協力し合って行動したりしたいという意向がうかがえました。
一方、「会社や組織の方針に沿って、自分の役割を果たす」「業務の改善点を見つけて提案・実行する」「自分からフィードバックをもらいにいく」の回答は1割未満と低い割合でした(図4)。
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